④片側顔面痙攣 ボトックス注射
病院の先生からの問診で、いつからなったのか、どんなときにおこる、
等と様々なお話をしたのですが、これが不思議で、肝心な時に痙攣しない(笑)
医学的な根拠からすると違うのかもしれませんが、
私個人としては、緊張やストレスは少なからず症状に出るように感じます。
この後の闘病中も続くのですが、
不思議とお医者さんの前では安心しているのか、症状がなかなか出ず、
幾度も光を当てられたり、瞼の開け閉めをさせられた記憶があります。
なんとか(?)症状も発生し、先生が開口一番に
『どうしてもっと早く来なかったかなー!』と残念そうに。
この病気に関して、早い遅いがどうなるのかは別として、
やはりどんな症状でも早く医者に診てもらうという事は、
治療の選択肢も増えるし、症状の悪化も防げるし、大事だなと回想してます。
いろいろと話をした後、その日は痙攣を抑える薬を頂き帰宅。
当時、症状がだいぶ進行していた私は、ようやくこの病気で初めての希望。
ひとつ薬を頂くだけで希望が芽生えました。
しかし、飲んでも飲んでも一切症状は変わらず、そりゃそうだよな、と。
初診の際に説明頂いた注射にトライする事を決意。
説明時には黄色だったか色のついた説明書にサインをしたのを覚えております。
この注射は顔の筋肉に少量の毒素(薄めたもの)を注射し、
筋肉を麻痺させることにより痙攣の発生を抑えるというもので、
効果は個人差があり一度の注射で3-4ヵ月程効果があるといった感じです。
あくまでも抑えるだけで、根治(完治)が期待できるものではありません。
当時は常に痙攣に悩む就活生。
なんとしてでも、という思いで注射にトライしました。
費用は保険適用で1万6千円程…少し高額ですが、
私たち、痙攣している本人にとっては、これで収まるなら!!!
と希望を込めて悩むほどの金額ではありません。
極細の針で、目元や頬に数カ所注射を行い、
気分が悪くなったり、特別な痛みもない注射です。
注射後、日を追うごとに症状が軽くなりました。
久々の顔の状態に、嬉しさと開放感と喜びと…
映画:ショーシャンクの空に、の脱獄後のような感動でした。
しかし、先に書いたように…
この治療は根治を目指したものではなく、
またすぐに症状が帰ってくるものなのです。